山崎 喬

加賀生まれ(金澤)

ああ、ミミが死んでしまった

2020年02月10日 20時25分09秒 | Weblog

Mirella Freniが逝去した。 84歳。フレ―ニの歌は素直なリリコのベルカントだから、聴きやすい。10年前に亡くなった指宿温泉オヤジはドミンゴのオペラを見聞して、世話になったと良く言っていたが。自分はそう言うなら、フレニの映像とCDで世話になった。コケティッシュ顔はなんとも愛嬌があった。画像のCDは40歳過ぎの頃か。このCDは良く聴いた。小柄だが体力のいる蝶々さんもこなしたプリマドンナだった。パヴァロッティと同郷モデナでの凱旋コンサ-トのCDは素晴らしい。ボエムのミミ役はフレ―ニとイメ-ジがこびりついてしまっている。サンフランシスコでの共演はすっかり老けてしまった二人だが、見ているうちに二人の年齢を忘れてしまう。CDのマノン・レスコ-が共演の最後だろうか。若い時の二重唱と比べると歌唱力は歴然だが。ロドルフォとミミの二重唱「愛らしい乙女よ」"O soave fanciullaの比較。最後に見たメトロポリタンのチレア《アドリアーナ・ルクヴルール》「私は創造の神の卑しい僕」は年齢を感じさせない。合掌。

備忘メモ 東京公演をYoutubeで発見(バスで有名だったギャロウとの子供の指揮は冴えない)もバスのシエピと共演のシエピ外し編集公演が良い思う。低い声も出て陰影があり素晴らしいと思う。曲目は1.ボーイトの【メフィストーフェレ】から「いつかの夜 暗い海の底に」2.プッチーニの【トスカ】から「歌に生き恋に生き」 3.プッチーニの【 ジャンニ・スキッキ】から「私のお父さん」4.ヴェルディの【ドン・カルロ】から「世のむなしさを知る神」。

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