
レインボ-ゴルフ場を横目にしながら、中井へ行ってみた。国道はダンプや車が唸りながら走るが、国道をはずせば静寂に鳥の声が聞こえて、時間が進んでいない光景だ。周りににはコンビニや食堂もないから、一層感じる。町役場は田んぼのなかなモダンな建物。役場の中に入ってみたが、静寂そのもの。外来者もいない。中井のへそといべき雑色を散策したが、「蓮池」というペンキ小さな看板が終点のバスタ-ミナルから出ていたので行ってみた。横穴群の先にあったが、池というべきか水たまりというべきか、蓮田がある。加賀蓮根畑をイメ-ジしていたからガッカリ。中村川のほとりに蓮根を植えたらと思う。あちこちの石仏もまとめて置かれている。みかんはまだまだ色ずいていないが、農家の軒先のざくろは実も割れていた。
昔は路傍に建てられていた石仏・石塔類は、道幅の拡幅や新道建設で壊されたり捨てられたりしてきたが、この写真のように捨てたり壊したりは忍びないということで一箇所にまとめられたものが多い。
石仏が建立されたそもそもの願いや趣旨とは違う場所に移されているから、石仏もさぞかし手持ち無沙汰なんだろうと思う。
地神も昔は毎月、あるいは季節ごとに、少なくとも農作物の種まきや刈り取りの時期には、近隣の農民が集って盛大にお祭りされていたもので信仰は厚かったようだ。
いまは、そんな昔の恩や義理も忘れて放りっ放しで委員だろうか。人間はたかだか60~80年で世代交代があるが、石神は何百年とそんこに経ち続けているのだから。先祖や文化を大事にしない民族に明日はあるのか?