アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。
散歩。
「名称:“たんぽぽ”」(2022.11.5)
「たんぽぽや狐狸は狐狸の瞳して親し」(角川源義)
「名称:“たんぽぽ”」(2022.11.5)
「たんぽぽ地に張りつき咲けり飛行音」(西東三鬼)
JR比叡山坂本駅から北東へ歩くと西教寺という大きな寺院があります。その途中、鶏塚(にわとりづか)という遺跡があります。そこまで歩いてみましょう。
「名称:“鶏塚(にわとりづか)石碑”」(2022.11.5)
「古(いにしへ)の人に我(われ)あれや楽浪(ささなみ)の古き京(みやこ)を見れば悲しき」(高市古人)
案内板を読むと鶏塚にまつわる地域伝承が述べられています。考古学的な本格的発掘調査は行われていません。ですが、簡略な調査でわかった点について少しばかり記述があります。盛り土から多数の土師器(はじき)が出土しており古代古墳だった可能性が考えられます。しかし古墳時代全盛期に数多く見られる横穴式ではなく、もっと以前、古墳時代初期の円墳だったと推定されています。
「名称:“鶏塚(にわとりづか)案内板”」(2022.11.5)
「むかしやら今やらうつつ秋のくれ」(鬼貫)
「名称:“鶏塚(にわとりづか)周囲”」(2022.11.5)
「楽浪(ささなみ)の志賀津(しがつ)の児(こ)らが罷(まか)り道(ぢ)の川瀬(かはせ)の道を見ればさぶしも」(柿本人麻呂)
のぼってみましょう。
「名称:“鶏塚(にわとりづか)頂上付近”」(2022.11.5)
「外套をはじめて着し子胸にボタン」(細見綾子)
「名称:“鶏塚(にわとりづか)頂上平坦地”」(2022.11.5)
「山椒魚詩に逃げられし顔でのぞく」(加藤楸邨)
さて今度は、鶏塚から西へてくてく歩きましょう。赤地蔵(あかじぞう)という聞き慣れない名前のお地蔵さんがあります。いつも時計が掛かっています。
「名称:“赤地蔵(あかじぞう)”」(2022.11.5)
「秋の暮辻の地蔵に油さす」(蕪村)
なるほどお地蔵さんの前垂れは赤いものです。
「名称:“赤地蔵(あかじぞう)”」(2022.11.5)
「姿鏡(すがたみ)に映る楓(かへで)の夕日(ゆふひ)かな」(井月)
ところがその周囲に収められた小さなお地蔵さんたちの前垂れも全部びっくりするほど赤くて可愛らしい感じがします。
「名称:“赤地蔵(あかじぞう)”」(2022.11.5)
「したたかに水打つて菊据えられる」(津根元潮)
「名称:“赤地蔵(あかじぞう)”」(2022.11.5)
「大根蒔く短き影をそばに置き」(加倉井秋を)
そこから見える景色です。
「名称:“赤地蔵(あかじぞう)前の眺望”」(2022.11.5)
「かぎろひの夕べの空に八重(やえ)なびく朱(あけ)の旗ぐも遠(とお)にいざよふ」(斎藤茂吉)
二〇二二年十一月五日撮影。
参考になれば幸いです。