白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21(番外編)・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて83

2022年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

散歩。

 

晴れた日に坂本・下阪本の町中から比叡山を眺めると途中の山中に祠が二つ見えます。八王子山(はちおうじやま)の山頂付近です。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)”」(2022.11.9)

「鵯(ひよどり)の日をこぼしゐる大樹かな」(岡村栄治)

 

もう少し近づいてみましょう。右が「三宮」(さんみや)、左が「牛尾宮」(うしおみや)です。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)”」(2022.11.9)

「山見えて古き二階や子持鮎」(殿村菟絲子)

 

登ってみましょう。なかなかの急坂です。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)登口石段”」(2022.11.9)

「ませの内(うち)に夜(よる)おく露やいかならむぬれつつ菊の移(うつ)ろひにける」(源実朝)

 

山道脇に幾つか巨石があります。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)登り道の巨石”」(2022.11.9)

「鳴るや秋(あき)鋼鉄の書の蝶番(てふつがひ)」(中村草田男)

 

山頂付近に鎮座する「金大巌(こがねのおおいわ)」。全長約10メートルと言われています。「三宮」(さんみや)と「牛尾宮」(うしおみや)との間から表面をのぞかせています。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)山頂の金大巌(こがねのおおいわ)”」(2022.11.9)

「秋風や眼前湧(わ)ける月の謎(なぞ)」(飯田蛇笏)

 

山頂から望む琵琶湖東岸。三上山が見えます。

 

「名称:“琵琶湖東岸”」(2022.11.9)

「帰り来んさだめなき身はこの度やつひの別れにならんとすらん」(刑部卿頼輔)

 

日吉神社は猿を祀っているので境内には猿が死んだ時に手向ける通称「猿石」(さるいし)があります。古墳時代後期に築造された日吉古墳群の一つです。

 

「名称:“猿石”」(2022.11.9)

「はつ露や猪(い)の臥(ふす)芝の起(おき)あがり」(去来)

 

境内には石造の橋があります。

 

「名称:“走井橋(はしりいばし)”」(2022.11.9)

「限りあれば八重の山路をへだつとも心は空に通ふとをしれ」(大江匡房)

 

「名称:“大宮橋(おおみやばし)”」(2022.11.9)

「秋の蝶黄なり何かを忘れよと」(中村汀女)

 

「名称:“大宮橋(おおみやばし)石組み”」(2022.11.9)

「われひとり山を越えつつ見入りたる水はするどく寒くひかれり」(斎藤茂吉)

 

今度は下阪本を通る西近江路(にしおうみじ)を北方向へ歩いてみましょう。気になる神社が見えてきました。

 

「名称:“礒成神社(いそなりじんじゃ)石塔”」(2022.11.9)

「秋はものの月夜烏はいつも鳴く」(鬼貫)

 

「名称:“礒成神社(いそなりじんじゃ)本殿”」(2022.11.9)

「くるぶしの露けき頃となつてをり」(川崎展宏)

 

本殿は八王子山の方角を背にしています。すると供物を備えるのは八王子山の方向へという形になります。こんな感じに見えます。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)”」(2022.11.9)

「浦づたふ磯の苫屋(とまや)の梶枕(かぢまくら)聞きもならはぬ波の音かな」(藤原俊成)

 

もう一つは大崎神社(おおさきじんじゃ)です。

 

「名称:“大崎神社(おおさきじんじゃ)額”」(2022.11.9)

「冬待つや寂然(せきぜん)として四畳半」(正岡子規)

 

「名称:“大崎神社(おおさきじんじゃ)本殿”」(2022.11.9)

「露冷の夜の母の脈どどと搏(う)つ」(石田波郷)

 

この場合も本殿は八王子山の方角を背にしています。供物を備えるのは八王子山の方向へという形になります。こんな感じに見えます。

 

「名称:“八王子山(はちおうじやま)”」(2022.11.9)

「道すがら心も空にながめやるみやこの山の雲がくれぬる」(待賢門院堀河)

 

江戸時代。下阪本村に木内石亭(きうちせきてい)という奇岩怪岩愛好家がいました。老年になって寄進したのが神社鳥居脇にある二基の燈籠です。日吉神社社外一〇八社の一つだからわざわざ巨石なのかどうかまではわかりませんが。

 

「名称:“幸神神社(さいのかみじんじゃ)石燈籠”」(2022.11.9)

「病める君が案内(あない)して語りゆく野菊」(荻原井泉水)

 

仏教の伝来以前。山岳信仰や磐座(いわくら)信仰とがあった古代の面影を伝えているのではないか、とも言われています。

 

二〇二二年十一月九日撮影。

 

参考になれば幸いです。