1993年(平成5年)8月31日の新聞記事から「誌名記録無し」
「新潟ロシア村」構想の推進役は新潟中央銀行(本店・新潟市)の大森竜太郎頭取。単なる観光施設の建設でなく、背景には環日本海経済圏構想がある。
環日本海経済圏構想は、1986年に旧ソ連のゴルバチョフ大統領が「日本海を平和の海に」とロシア極東ウラジオストクで演説し、日本海が緊張の海から平和の海になるという期待が高まったのをきっかけにして持ち上がった。最近では、日本海という呼び方に異論も出され、北東アジア経済圏構想とも呼ばれる。
狙いは、日本海を囲む日本、韓国、朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)、中国東北部、ロシア極東の経済交流を活発にし、一つの経済圏ブロックを築くこと。 新潟県が日本海側にあって地理的優位性を持つことから県をはじめ経済界は積極的な関心を寄せた。大森頭取は、その先頭に立った一人。 次回に続きます。