ルターは、本当にラッキーでした。
Young Man Luther 『青年ルター』p.224の第2パラグラフの9行目途中から。
ルターは、神の息吹を声にする天才として崇められていました。あるいは、ルターは、下品な経済的新興勢力の手先だと見なされる場合もありました。この経済的新興勢力は、福音の輝きが必要でした。いずれにせよ、ルターは、我々の時代の揺籃期の先駆けでした。つまり、教養と啓蒙の時代、立憲主義代議制の時代、自由契約の時代の先駆けでした。それは、印刷された言葉の時代の先駆けでした。この言葉は、少なくとも、本気を言葉にしようとしましたし、話し言葉にしたことを書き留めようとしましたから、話し言葉によって≪自分を確かにさせる≫ことが、まさに、損してもやり遂げたい目標になりました。
ルターの登場は、話し言葉を頼りのする人間の登場をもたらしました。ルターが聖書の語る、話し言葉によって、≪自分を確かにさせた≫ように、近代から現代にいたる人は、話し言葉によって≪自分を確かにさせる≫ようになりました。それがどんなに困難であったとしていも…。
話し言葉によって、≪自分を確かにさせる≫時代の始まりです。
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