エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

DSM幹部の裏切りと、ヴァン・デ・コーク教授の誠実

2016-11-30 02:32:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
日本の裁判所という ウソとゴマカシ
   最大の子育て支援策  やれ、保育所が足りない、認可園も増やせ、などと言われます。その通りだと思います。いずれも、子育て支援として大事です。しかし、......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.145、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 DSMの中の主要な診断には、どれも、新しい版の改定を提案するために担当の作業グループが1つずつあります。私は、私が加わったDSM-ⅣのPTSDの作業グループに臨床研究の結果を報告してきましたし、私どもは19対2で、新しい診断名を対人間のトラウマに付けることに決めまていました。要するに、「極端なストレス障害、他に特定できない」、あるいは、「様々なトラウマに由るPTSD」のことです。私どもは、ですから、ワクワクした気持ちで、DSM-Ⅳが、1994年に出版されるのを待っていました。ところがですよ。私どもはビックリ仰天玉手箱でした。私どもの作業グループが圧倒的多数で評価した診断名が、最終版には載ってないのですから。私どもの作業グループは誰も、相談されてなかったんですしね。

 

 

 

 

 

 政治的な横やりが入ったのでしょうね。その横やりを入れた人も、ヴァン・デ・コーク教授が、今翻訳している本がベストセラーになっていることに、恥いっていることでしょう。生きていれば、ですが。

 ヴァン・デ・コーク教授も諦めないで20年かけても、この本を出したのは、誠に誠実ですね。

 

 

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