ギリシア悲劇の代表作「アイアース」の朗読会が、戦争に言ったものやその家族にとって、カタルシスの場になり、セラピーになりました。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第20章 Finding your voice : communal rhyhtms and theater「自ふんの声を見つけてね:共通のリズムと劇場」p.334、第5パラグラフから。
ドリスが後に言ったのは「おそましいほどの痛みや死ぬほどの苦しみを味わったものは誰でも、ギリシア悲劇は難なく理解できます。ギリシア悲劇は全て、退役軍人の物語の証人なんです」ということです。
ギリシア悲劇は、戦争がなくならない限り、人類にとって古典だ、ということでしょう。ギリシア悲劇が古典であり続けることそのものが、悲劇なんだと感じますね。しかし、戦争に行かされた者、また、その家族にとっては、ギリシア悲劇こそ、人間性を回復するために欠かせない人類の教科書なのでしょう。
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