「聴く耳のない人」のお手本また、早稲田のクラスメートの楠正彦さんが、facebookでナイスな投稿をしてくれました。シェアしたのですが、それだけじゃぁ「もったいない」ので、このブログで...
良いセラピストは、実は、セラピスト自身の傷から、クライアントに安心感が伝わる人です。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.215の、ブランクから。
4 2人の心のリズムが響き合うこと
私どもは生まれてこの方、私どもの様々な関わりは、打てば響くような顔、仕草、タッチになって、体現されます。私どもは第7章で見てきたように(訳注:現在翻訳中のここは第13章です、第7章はまだ翻訳が終わってません)、愛着にはいくつかの根っこがあります。トラウマがありますと、身体と身体の調子の響き合いが狂ってきます。PTSDクリニックの待合室に入ると、クライアントは、凍り付いた顔と、倒れ(同時に興奮した)身体によって、スタッフと区別がすぐに分かります。こういった身体のやり取りを無視して、クライアントが語る言葉だけに注目するセラピストが多くて困りモンです。
心が病んでいるのは、心が響かないからでしょ。あるいは、逆に、響きすぎる場合もありますね。
良いセラピストは、もちろん、子どもも大人も言語化できないでいることはを聴き取る力が優れている人です。表情やしぐさや態度、立ち居振る舞い、そして、何よりも雰囲気から、相手の心の言葉を読み取ることです。これは、「空気を読む」のとは、全く違う、およそ正反対の態度です。
相手の心の言葉を読み取るから、心と心が響きだすんですね。
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