ジョン・カボット・ジンさん。『大きな不幸を生き切ること』から。「求めない」の続き。
例えば、座る瞑想をして、「もっとリラックスできれば、とか、もっとよく分かれば、とか、痛みがなくせれば、とか、もっといい人になれば、とか」と思ったら、自分の頭に、「自分がしなければならないこと」を思い浮かべることになっちゃうでしょ。しかも、それと一緒に、「今のまんまじゃぁ、ダメだぁ」ということにもなっちゃいますよ。「もっと落ち着くだけで、とか、もっと頭がよくなるだけで、とか、もっと働けば、とか、もっとあれこれすれば、とか、もっと心臓がよくなれば、とか、もっと膝がよくなれば、私は大丈夫なんだけれど。でもいまは、ダメだなぁ」ってね。
いろいろ「こうなれば…」と考えることも、そりゃぁ、ありますよね。でもね、そうすると、≪いまここ≫にいる「ありのままの自分」を否定することになっちゃうでしょ。それだと、≪本当の自分≫には、なれないみたい。≪本当の自分≫は≪いまここ≫にいる「ありのままの自分」を生かす中で育っていくからでしょうね。
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