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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第12章。「思い出すのが,耐えられないほどの重荷」です。p.200,第7パラグラフから。ナンシーの話の続き。
「2重生活には,ひとつ奇妙なこと,桁外れなことがあります。もう疲れました。でも,人生をあきらめる訳にもいきません。その獣を見逃してやれば,いなくなるなんてことを自分に信じ込ませんなんでできない話です。私は手術のころの出来事すべてを思い出したと何度も思ったんです。何か新しいことに気づくまで」
さっきのジョアンは,解離が猛烈で,おそらく幼いころの性的虐待が背景になりますが,こちらのナンシーさんは,大人になってからの手術中の麻酔切れが背景です。でも,記憶が飛んでいる点では,2人は似ていますでしょ。といっても,まだ,ジョアンさんの記憶が飛ぶ話は出てきませんでしたが。
人生の中で,自分の力に余るほどの苦難は,心もひどく傷つけることは共通しています。
その苦難の中で,戦争と,子供の弱さに付け入ることは,同じくらい罪深いことなんです。
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