エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマと自己評価

2016-03-04 02:24:56 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
絶好のチャンス到来の巻
トマス・アクィナス  トマス・アクィナスは、理性に自由を確保して、合理的に自分を確かにする道をひらいたと言われます。 Young Man Luther 『青年...
 

 

 

 幸か不幸か、≪本当の自分≫には、≪狭き門≫しかありません。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.238の、第5パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ごく最近、私が関わっている病院で、精神科の研修医たちと私が、一過性のてんかん発作の若い女性の面接をしました。その女性は自殺企図があると評価されてしました。研修医らは、症状に関する標準的な質問を女性にしました。すなわち、どんな薬を飲んでいますか? 診断されたときは何歳でしたか? どうして自殺したくなったんですか? 女性は、平常心で、淡々と応えてくれました。女性は5才に時に、診断されました。女性は職を失い、仕事をしているフリをしていることも知っていましたし、自分はガラクタだと感じていたんですね。ある訳があって、1人の研修医が、「性的虐待を受けたことがありますか?」と訊きました。その問いに私はビックリしてしまいました。その女性は、親しみのある関係や性生活で問題があることを示したためしがありませんでしたからね。その研修医は、私的な問題に首を突っ込んだんじゃないかなぁと、私は感じましたね。

 

 

 

 

 

 難しいですね。てんかんがあり、自己評価が低く、失業している女性。≪本当の自分≫を失っている可能性が濃厚にありますね。自己評価が低いからです。発達トラウマが関わると考えても、そう的外れではありません。その一つが性的虐待でしょうね。

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