エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

気持ちを言わない虐待された娘たち

2017-03-02 07:46:29 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
「成功」の絶頂でこそ、落ち込む 本物の創造性
  相手の気持ちにピッタリ寄り添う言葉を語ることが出来たら、相手の人の瞳は輝きだすでしょうね。 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ȗ......
 

   発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.164,下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

 性的虐待された娘たちの体の具合は,眼に見える反応と一致していました。最初の査定の時,すべての娘は,ストレスホルモンのコルチゾールが上がっていました。3年後,前の年に一番ストレスのあったことについて話している時,虐待を受けて来た娘ではコルチゾールが減少しました。時の経過とともに,身体は毎日のトラウマになれたんですね。何も語らなかった結果の1つは,教員,友達,その他の人たちは,この娘が動揺しているとは思わなかったということでした。この娘は,動揺さえしていないのかもしれませんね。何も言わないことによって,この娘が,たとえば,身を守る動きを取ることで動揺に対処するはずのところで,もはや動揺に対処してないのです。

 

 

 

 

 自分の気持ちを言わない子,自分の気持ちを顔に出さない子,いつも暗く堅い表情をしている子。今のニッポンには,そんな子どもで溢れかえってんですよ。今日のところからも分かるように,それは,ストレスホルモンが過剰に分泌されていますから,ストレスになる話は避けることで,黙っていることで,対処するわけですね。

 でもこれだけ見たら,「回避」だ,PTSDだ,となりやすい。それが間違いの元ですよね。

 

 

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