相手の気持ちにピッタリ寄り添う言葉を語ることが出来たら、相手の人の瞳は輝きだすでしょうね。
今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.260の、4行目から。
ルターは、自分を確かにさせるのが遅かったし、おまけに、性的に親しみのある関係を育むのも遅かったから、親しみのある関係と次世代を育むことが、ルターの人生においては、一緒になっちゃいました。ルターが次世代を育むことが危機に陥った時に、すなわち、ルターが父親であると同時に、幅広い人たちのリーダーになった短い時期のことをお話してきましたね。その人たちは、欲張りで、反抗的で、神秘的な向きに、ルターの教えを広めました。ルターはこの段になって、この舞台の危険を嫌というほど味わうことになりましたね。それはすなわち、逆説的なことですが、創造的な人が、他の人よりも味わわなくちゃならない、stagnation スタグネイション 《異性や異世代と対話が出来ず、支配したり、ホッタラカシにしたりすること》」です。それを、ルターは、躁うつ病(双極性障害)として味わいました。
「成功」の絶頂でこそ、落ち込む。皮肉な話でしょ。創造的な人ほどそうだと、エリクソンは言いますね。ユングのところに相談に来る人も、現世的には成功した人が多かったと言いますでしょ。その人ならではの生き方は、現世的な、現ナマ的な、評価とは、異なる物差しがあるらしいですね。むしろ、現世の物差しとは真逆な物差しである場合も少なくないのが真実でしょう。
本物の創造性は、エバーグリーンですね。
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