エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#認め合う体験 こそが,#根源的な体験 #津波の防波堤

2018-03-13 03:17:45 | エリクソンの発達臨床心理

 
エリクソンの叡智:  #実感を分かち合いたい私たち 心ある存在になりたい私たち
い    自分への手紙   実在論と聖遺物崇拝  中世の神学では、神が存在するのかどうかが決定的に重要でした。しかし、中世の人々にとっては、神が存在......
 

 

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Toys and Reasons 『おもちゃ と 賢慮から,p.56の第2パラグラフからです。

#寛容な人生の習慣 #自分から歩み寄る と #攻撃性

の続き。2訂版。

 

 

 

 重要なことは,あるいは,1つの重要なことは,遊びが個体発生する始まりに戻ってみると,過去の神話を超えて,人間の条件の中では,陽気で楽しいことには,力だけでなく,脆さもあることを認めることですし,陽気で楽しいことの始まりは,互恵的に相手にピッタリ合わせて,熱心にやり取りする生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんとの間のパターンだということを認めることです。赤ちゃんの頃の体験したことは,今まで見てきたように,根源的な体験です。この根源的な体験とは,「互恵的に認め合う」ことによって,「母子の働きかけが互恵的になる」体験ですし,母子が“陽気で楽しいことって善いなぁ”と思える体験です。「互恵的に認め合う」ことが,子どもの頃に,後年は軽減するとは言っても,引っ込み思案になったり,激しく怒ることになったりする津波の防波堤になります。

 

 

 

 

 互恵的に認め合うことこそ,エリクソン心理学の根幹ですし,脆い陽気で楽しいことを確かにするものです。

 互恵的に認め合うことこそ,神の命が回転する時空です。

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