エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エリクソンの叡智:  #実感を分かち合いたい私たち 心ある存在になりたい私たち

2017-03-12 02:55:22 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
自分への手紙
   実在論と聖遺物崇拝  中世の神学では、神が存在するのかどうかが決定的に重要でした。しかし、中世の人々にとっては、神が存在することは自明のことでした......
 

  Toys and reasons. p.26から。

 

 

 

 

 

 ここでわたくしはいろんな分野のことについて触れなくてはなりませんが,私が申しあげられることは一つの観察だけなんですね。その観察は,もともと,子ども達の遊びクライアント等の夢が私に教えてくれたものでして,人は実感を分かち合いたい(実感を≪共に見≫たい)という根源的な欲求がある,ということでしたね。

 

 

 

 

 

 遊びと夢,毎日の生活では気にも留めないものですね。そんな話を子どもがしていれば,「宿題やったの?」と言いたくなるでしょう。

 でも,今宵エリクソンが教えてくれたみたいに,子どもに心ある存在になってもらいたい,と願うのであれば,遊びと夢は必要不可欠であることが解かりますね。なぜなら,心とは≪共に見る≫ものですから。

 どもは,人から教えられずとも,心ある存在になりたい,と願っていることがここからも分かりますね。

 私どもは,子どもやクライアントの実感を分かち合う存在でありたいものですね。

 

 

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