エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

家族はつらいよ 「お父さん(あ母さん)がストレスなの」

2017-02-07 08:40:23 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
子どもの弱みに付け入る大人たち
   一隻眼  感覚を研ぎ澄ましていくこと、それがあらゆる叡智の源です。 p67の4行目から。    &nbs...>続きを読む  ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.160の、第3パラグラフ、8行目途中から。

 

 

 

 

 

 

ストレスホルモンを出し続けて、現実の脅威や想像した脅威に対処する生理システムがあるために、言葉にしたり、微細運動をしたりすることが難しくなります。自分をコントロールすることに全精力を使い果たしてしまうので、学校の勉強などに注意を払えないのが普通です。学校の勉強などは、生きるのに直接必要ではないでしょ。また、過覚醒を起こしてしまうので、動揺してしまいがちです。

 

 

 

 

 

 山田洋次監督の「家族はつらいよ」。コマーシャルにも使われた、「お父さんがストレスなの」と、吉行和子さん演じるおばあちゃんが、橋爪功さん演じるおじいちゃんに言う場面がありましたね。 今の子どもは、多くの場合、「お母さん(お父さん)がストレスなの」と言う情況です。お父さん、あ母さんが、自分ひとりで抱えきれないほどのストレスを抱えている場合が、非常に多いからです

 ですから、赤ちゃんの頃から、子どもはストレスホルモンが過剰に出続ける結果になります。

 学校で落ち着かなかったり、肩を丸めてたりしている子どもがたくさんいるのは、こういう背景があることに思いを致さなくてはなりません

 

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