エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考: 有働さん、ごめんなさい、その②。 「いじめ後遺症」は間違い

2017-02-07 01:53:49 | 間奏曲

 

 

 

 
発達トラウマを治療する方法論が、今のニッポンでは、確立されてない
   「時間=エネルギー」。約束やルールを守れないのには、訳がある 改訂版  学校で母親や教員から相談される一番多いものは、「子どもが約束やルールを守れ......
 

 昨日 2.6, 2017 の「あさイチ」で、「いじめ後遺症」なるものが取り上げられました(http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/170206/1.html)。これがまた、ミスリード、世間に誤解を与えるものだと強く感じましたね。福井大の友田明美さんも、「いじめ後遺症」などといい加減なことを言って、マスコミに露出したいばかりの日和見を感じました。残念ながら、友田明美さんには、ヴァン・デ・コーク教授のような、切れ味がありません

 いじめ、といえば、学校のことと勘違いしますでしょ。

 じゃぁ、皆さんに伺いますが、「人生最初のいじめって、何?

 あるいは、人間にとって、「根源的な差別って、何?」と言い換えても良い。

 

 

 

 

 人生最初のいじめは、親が子どもを虐めること、親と子どもの上下関係が、根源的な差別なんです

 そのことを無視して、学校のイジメをだけ取り上げても、何の意味も、ありません。学校でのいじめで、親にネグレクトされず、親からイジメられずにいたケースは、皆無だからです。

 ニッポンのいじめの根っこは、発達トラウマ障害(DTD)のパンデミックであり、発達トラウマ障害(DTD)がパンデミックしているのは、親が、低賃金・長時間労働のために、赤ちゃんの頃から赤ちゃんの前に親がいないからです。親が仕事に奪われて、親が子どもを見捨てているからです

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもに、「あさイチ」ご出演の、精神科医、長尾圭造さんが言うように、「人の話を聞きなさい」と言っても、「正しいこと」を教えても、逆効果

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもに、一番効果があるのは、約束に基づいて温もりのある関わりを毎日繰り返すことです。

  

 

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