エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「NO」と言うことが、進歩の源

2015-09-11 06:56:24 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 自分を確かにさせるためには、価値とヴィジョンを共にする仲間が必要です。どんな価値を選択し、仲間とする範囲をどこまで伸ばすのか? が問われます。

  The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p74の10行目途中ら。

 

 

 

 

 

role repudiation ロール・レピュディエーション 「役目を果たさないこと」の中には、社会化過程の中で解消しないものがあるのも、変化する状況に何度も繰り返し合わせることは、「いろんな状況」に「合わせる」ことが嫌な人や、「新たな全人格性」のある礼拝をすることで、義憤を深める人が、忠実に抵抗してくれるおかげで、続いている場合が多いからなんですね。「新たな全人格性」を備えた礼拝がなかったら、心理社会的な進歩もお終いです。

 

 

 

 

 

 ここも今の日本の状況を考える時に、非常に参考になりますね。なぜなら、今の日本では、role repudiation ロール・レピュディエーション 「役目を果たさないこと」その人たちが、社会の多数派だからですね。政治家から、ビジネスマンまで、ジャーナリストから学者まで、お父さんからお母さんまで、本来の役目を果たさない人だらけでしょ。これに義憤を深め、「新たな全人格性」のある礼拝を司る人がなかったら、その人たちの抵抗がなかったら、この先の日本は望めません。

 いまくらい、「NO」と言うことが、進歩をもたらす時代も、鎌倉時代くらいしかなかったのじゃぁないかしらね?

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