エリクソンの関心は、ルターがどうやって自分を確かにさせたのか、と言う点でした。
Young Man Luther 『青年ルター』p.225の、下から14行目途中から。
自分を確かにできない危機から、中年の危機に移る段階が生じるのは、持ち味を生かして生きるものが、もともとは他の人たちの中で始まったことを理解するために、立ち止まる時なんですね。
ここにでいくつかのデータを記しておきます。
ルターの30代、40代の出来事
1513-16 30才で講義を始める。『詩編』、『ロマ書』、『ガラテア書』の3部作
1517 ヴィッテンベルグ城の教会の扉に、免罪符反対の95箇条のテーゼを釘付け
1518 教皇の脅迫的な破門の勅書に反論
1520 その勅書をみんなの前で焼き捨てる。重大な文書を著す。『キリスト者の自由について』が最高傑作
1521 ウォルムスのおける国会に出席。皇帝の法的保護の剥奪。ヴァルトブルグに匿われる。
1522 ドイツ語版『新約聖書』出版
「NO」と言うことが、進歩の源とシンクロしてますね。当然、The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の今日翻訳したところは、ルターを意識していましたでしょうね。政治屋も、ビジネスマンも、ジャーナリストまでもが、イエスマンだらけ、太鼓持ちだらけ…。すでに日本は、大政翼賛会化がかなりの程度、悪化しています。
この現状を打開するのは、パレーシアステス。「NO」とハッキリいえる人です。間違いなく、パレーシアステスが新たな時代を切り開きます。
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