エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#希望の約束 #神の国  #心の習慣の革命 #私の主張

2017-11-12 03:49:04 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

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インターメッツォ: ナウェンさんの「新発見」 神から選ばれたバカ
   殺されるよりも苛酷な生き地獄   公平の原理だけだと、他者感覚は弱まっちゃう   公平であることは、人を大事にすることではない、ということでしたね......
 

 

 今宵は,久しぶりに,The Galilean saying and the sense of "I" 「ガリラヤのイエス・キリスト物語との感性」 p.356第3パラグラフ。

 

 

 

 

 このテキスト(『新約聖書』「マルコによる福音書」第4章30-32節,神の国は,種の中でも一番小さい,からし種から,大きな木が育つ,ということに,譬えられる,という物語)が,全体として物語ることは、テキストそのものです。しかし、ペリンは,このユダヤの物語の中に,1つのイメージを見つけました。そのイメージとは、高い木の枝に止まる鳥たちは、国々が,救世主が再びいらっしゃる未来に,人類共有の生きる場を見出した,その国々を象徴している,というわけです。このような譬えのおかげで,一番簡単で,一番具体的な礼拝を守ることよりも,限りない意味があることへと,意識がおのずから向いて行きますでしょ。つまり,一番の物知らずの人々に語りかける1つのイメージの中で,いまここにある現在から始まる未来を約束す約束を,いつでも強調していることに,意識が向きますでしょ。

 

 

 

 

 エリクソンがハッキリと示しているように,神の国とは,いつでも,いまここから始まる,希望の未来を約束する約束です。

 そのことは,私ども人間の心の習慣に,決定的な革命をもたらした,というのが,ルターとエリクソンと,ついでに,私の主張です。

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