エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ギャンブル依存症と「ウソのない生活」

2014-11-18 06:34:44 | エリクソンの発達臨床心理

 

 ギャンブル依存症。日本には536万人以上の患者がいるそうです。「クローズアップ現代」でやっていましたね。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3582.html

 男性のギャンブル依存症患者は438万人、成人男性だと12人に1人がギャンブル依存症だと言います。ビックリしちゃいますね。でもね、こんだけたくさんの人がギャンブル依存症になってるのに、わが安倍晋三政権は、「成長戦略」の一環で、カジノをやろうってんですからね。人がいくら苦しんでも、わが安倍晋三政権の人たちはヘッチャラなんですね。それじゃなくても、ギャンブルは、行政自身がやってる、競馬・競輪・競艇・オートレースの公営ギャンブルと、パチンコですよね。政治がギャンブル依存症という「立派な病人」を作りだしてるなんて、愚の骨頂でしょ。

 ギャンブル依存症の診断基準の一つがウソ。ウソを言って金を借りたり、家の中の耐久消費財などを金に換えたり。ある調査では、平均1,000万円以上のお金をギャンブルにつぎ込んでいると言います。家族もいい迷惑でしょ。ウソだらけの生活です。

 「ウソだらけ」の点が、わが安倍晋三政権と共通するのかもしれませんね。わが安倍晋三政権は「ウソだらけ」だから、「ウソだらけ」の日々を過ごすギャンブル依存症の仲間を増やしたいのかもしれませんね。

 でも、ギャンブル依存症は、脳が変化してしまう病気だそうです。ギャンブル依存症患者を長年治療している、作家で精神科医の帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(本名は、森山 成彬(もりやま なりあきら))。「タクアンになったものを、大根に戻せない」といいます。ギャンブルに特異的に反応するようになり、ギャンブルの刺激を求めざるを得なくなった、ギャンブル依存症の脳は、元通りになかなかなりません。それはアルコール依存症や薬物依存症と、同じで、その治療は一生モノで、非常に困難です。

 ギャンブル依存症の治療は、「ウソのない生活」の安心感を実感してもらうことだと、クローズアップ現代で解説してくださった、田辺 等 さん (北海道立精神保健福祉センター所長)は仰せです。ですから、家族も借金の肩代わりなど、「目先の解決」を止めて、「助けない」選択を家族にしてもらうことが必要です。「助けない」ことが「ウソのない生活」と、その良さに気付く「内省」という「真の手助け」に結びつく、というのですから、面白いですね。

 大事なのは、「ウソのない生活」の安心感に、気付く内省。

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