エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#ダメダァの三重奏 #悪い良心確立 #容疑者 と #一般人 は #ご親戚

2018-06-19 04:06:14 | エリクソンの発達臨床心理
 
聖書の言葉:  #生きる勇気 #とっても嬉しいお知らせ
    自分の人生が予測可能になる練習    回心=心の病からの快復  ルターが説教という自己表現の方法を手にしたことは、人びとの救いに役立つばかりでは......
 

 

 Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.96,8行目途中から。

 

悪い良心という主犯が,六法全書の中で骨となり現実になるみたいに,私どもの信頼する心の中にも書き込まれて,心が悪い良心に独占されると,ルールは,1人の都合のいい容疑者に執行されます。いったん,被告席の中で,その容疑者が「1人の見せしめ」となりますと,その見せしめになった容疑者同様に悪い良心の持ち主である多くの人々は,自分の心の中にあるをその見せしめにぶっつけます。その見せしめのいろいろな行いが,有無を言わせずに示しているのは,その昔に親たちが「ダメでしょ」などととがめたことですし,その昔,兄弟たちが,「そうだ,だめだぞ」とはやし立てたことですし,その昔,周りの者達が「○○ちゃん,お母さんが言う通り,だめですよ」とダメ押ししたことでしょ。

 

 

 かくして,悪い良心は,親,兄弟,周りの人たちが「ダメ」の三重奏を繰り返すことによって,確立されてしまいます。悪い良心は,トラウマの元凶そのものであり,あらゆる心の病,あらゆる暴力,あらゆる諍い,あらゆる憎悪,あらゆる戦争のパンドラの箱です。

 悪い出来事matterは,心の中の,悪い良心が母体motherなのです。

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