根源的信頼感のことを調べるために,宮田光雄先生の,『宮田光雄集〈聖書の信仰〉』シリーズの何冊かを読み直してきたんですね。論文を書くのに必要だったからです。そしたら,別の発見もあったんですね。今日はそれをご報告します。
The courage to be. 『存在への勇気』。ポール・ティーリッヒの本。それで,その本も,最終章をざっと読んでみたんですね。するとですよ。この勇気 the courage。どんな勇気だと思います? 宮田光雄先生の受け売りで申し訳ないのですが,「本当の自分を否定するものがあっても,それにあらがって,本当の自分を肯定すること」なんだそうですよ。宮田先生の本も,ティーリッヒのこの本も,何度か読んでるはずなのに,気が付かなかったんですね。
何のことだと思います? もったいぶってごめんなさい。
これは,エリクソンが言う,a sense of basic trust 根源的信頼感 と,寸分違わず同じだ,ということです。そして,それは,聖書がいう,信頼 πίστις,ピスティスともまた,まったく同じです。
とっても嬉しいお知らせでした。
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