人を大事にする人は、どんな人でも大事にできますし、人を客観的にみられる人なら、どなたに対しても客観的になれます。面白いですね。
p112第2パラグラフ。
人を大事にできる力は、自己愛から卒業することができるかどうかですし、母親や一門に対する、近親相姦的なこだわりから卒業しているかどうかです。人を大事にする力は、世の中と自分自身に対する関係において、創造的な心の構えを育て発展させることができるのかどうか、次第なんですね。その力が生成し、誕生し、覚醒する過程には、必要条件として1つの性質、すなわち、信頼が必要です。人を大事にする練習には、ですから、信頼を実地で訓練することが必要です。
自己愛の人は、人の足を引っ張ることや、陰口をたたくことや、上司に媚びることには長けていますよね。でもね、それでは、自分自身を大事にすることも、人を大事にすることも、全くできません。“少しもできない“、という点に注意が必要です。
信頼を練習するためには、大事な人とのやり取りを繰り返ししてもらうことが必要ですね。それはエリクソンが言う通りです。繰り返しのやり取りをしてもらうことが、自分と相手を信頼することとイコールですから、信頼を実地で練習できた人は、必ず、自分も人も、同じくらい大事にできるんですね。”必ず“、そうなることに注意が必要です。
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