発達トラウマを負わされた愛着障害の子どもは、親もウソとゴマカシを故意でやり、学校もウソとゴマカシを組織を挙げてやるようでは、救いがありませんでしょ。それが、悲しいかな、いまの日本の危機的状況の1つです。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.211、始めあたりから。
マーレは、結局「代理によるミュンヒハウゼン[ウソつき男爵]症候群」の状況だったと分かるでしょう。「ミュンヒハウゼン症候群」という障害名は、18世紀に、ドイツ男爵で、カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼンからとられたものです。この男爵は、自分の話を大げさにいうことで知られてたんですね。ミュンヒハウゼン症候群の患者は、女性であることが普通ですが、医療従事者の関心を引き、他者から共感してもらいたくて、故意に病気になるんですね。次から次へとと医者を変えて、不必要な、痛みを伴い、侵襲的な検査や手術を受けんですね。納得できる症状をでっちあげるために、極端に走るケースもあります。たとえば、感染症にかかるために、糞便で汚れた静脈注射をする、などというケースもあります。
ミュンヒハウゼン症候群については、ブルース・ペリー教授がここで記している通りです。母親に多い心の病気です。脱抑制タイプの愛着障害のなれの果てでしょう。自分自身が病気をデッチアゲル場合と、子どもを病気に仕立て上げる場合「代理によるミュンヒハウゼン症候群」とがあります。
もっと知りたい方は、こちらをどうぞ、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%BC%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4。
ミュンヒハウゼン症候群は、ウソとゴマカシの塊です。しかし、東電(鎌田慧さんが、市井の人から学んだこと)や大川小学校(大川小学校の「事件」には、今の日本の学校教育の病理が現れています)のウソとゴマカシに比べたら、まだかわいい方だと思います。
硬直化した組織は、東電でも教育委員会でも、ミュンヒハウゼン症候群とは比べ物にならないほどの、ウソとゴマカシの塊をやる訳ですね。それはいずれも、
組織を、神や無上の存在とする偶像崇拝の恐ろしさ
なんですね。組織の前では、市民や生徒の命も人権も、非常に軽~い扱いなんですからね。
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