悪い良心を、エリクソンは何度も取り上げますよね。それだけ、悪い良心に苦しんでいる人が多いし、エリクソンのところに治療に来る人も多かったんでしょう。
Young Man Luther 『青年ルター』p215の3行目途中から。
その取引が、新たな出発のための足場が見つかるかもしれないという希望を、もたすかもしれません。あるいは、試練の時に、未知なる尺度で、辛うじて、しかし、十分に許してもらえることを証明できることに、気付くかもしれません。そうすれば、あるいは、天国に入れるかもしれません。エバッタ人なら、天国を通り過ぎるだけでしょ、と訊いたほどです。しばらくは、私どもの強迫的な几帳面さは、牙をむくことを諌め、「まもなくだから」やら、「すぐだから」やら、「ちょっとした習慣だから」やら、「全部じゃないから」やら、「そんなもんだから」やらと言って、勇気を鍛えようとします。
この手の取引は、一時しのぎのゴマカシなことが多い。しかし、これだとね、心の声と真正面から向き合うのを避ける結果になりますから、長続きしなくて、元の木阿弥となることでしょう。
また憂鬱に逆戻りです。
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