福島の子どもたち。甲状腺がんが疑われる子どもが4人見つかった、と言います。「やっぱりね」と思います。
福島県は、東京電力福島第一原発事故当時、18才未満の子どもだった38万人の甲状腺を、縦断的・継続的に検査すると計画していると言います。その検査を担当するのが、福島県立医大。
甲状腺ガンの原因となる放射性ヨウ素を、東京電力福島第一原発がどれだけばらまいたのか、東電も国も明らかにしてません。また、放射性ヨウ素を含めて、放射性物質がどれだけ取り込んだのか、どれだけ被ばくしたのか、東北と関東地方の住民の健康検査も、国も、東電も、実施してないでしょ。国は、国民の健康を守る義務があるんですけれども、やるべきことをやってない。憲法25条には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と書いてあるのにね。
第1巡目の検査も38万人終わってないのに、第2巡目の検査を拒否している住民がいると言います。これは情報開示の問題という人もいます。しかし、行政の意思決定が、住民から離れている、民主主義に反している結果だと私は考えますね。
人の気持ちも知らないで「専門家」と「行政」が、検査の方法や情報公開の程度を勝手に決めてんですね。これこそが親方日の丸、「お上」の「お役所仕事」のなせる業ですね。
重要なのは、住民が自分で声を出すことなんですね。はっきり言葉にすることなんですね。
その際に参考になるのは、井上ひさしさんが作詞した釜石小学校校歌です。
「いきいき生きる いきいき生きる
ひとりで立って まっすぐ生きる
困ったときは 目をあげて
星を目あてに まっすぐ生きる
息あるうちは いきいき生きる
はっきり話す はっきり話す
びくびくせずに はっきり話す
困ったときは あわてずに
人間について よく考える
考えたなら はっきり話す
しっかりつかむ しっかりつかむ
まことの知恵を しっかりつかむ
困ったときは 手を出して
ともだちの手を しっかりつかむ
手と手をつないで しっかり生きる」