発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.157の、ブランク後の第3パラグラフ、8行目途中から。
このシンクタンクの出した結論は、子どもの頃にトラウマを負わされた家族の問題を地図に書き出したいと願えば、国立の組織が必要だ、ということでしたね。国立の組織があれば、子どもの頃に負わされたトラウマの研究も推進できるし、教員、裁判官、大臣、アメリカ式里親家庭、小児科医、保護司、看護師、メンタルヘルスの専門家、それに、虐待され、トラウマを負わされた子ども等に関わる人すべてを教育できるはずだ、ということでしたね。
ヴァン・デ・コーク教授とアダムが作ったシンクタンクのこの願いは、その後見事に実現しています。いまや全米で150以上の発達トラウマセンターとして結実しています。
他方、日本は、福井大と浜松医大くらいがほそぼそ研究と臨床をしているくらいです。あいち小児保健総合センターや岡田尊司さんのところのクリニックも多少は臨床しているのでしょう。横浜の子どもの虹情報研修センターも啓発活動くらいはやっているでしょう。でも、発達トラウマ障害(DTD)の子どもを包括的に研究・治療する国立病院は1つもありません。ましてや、「教員、裁判官、大臣、アメリカ式里親家庭、小児科医、保護司、看護師、メンタルヘルスの専門家、それに、虐待され、トラウマを負わされた子ども等に関わる人すべてを教育できる」ところは、日本には皆無です。
ですから、ニッポンの発達トラウマ障害(DTD)の子ども等は、間違った教育、間違った治療、間違ったケアを受けて、さらに虐待され続けている、と言うのが、偽りのない、絶望的な状況です。
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