エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

≪真の関係≫の神髄

2014-05-27 08:10:37 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 心豊かに生きる指針があれば、与えることもできますし、したがって、≪真の関係≫を隣の人、隣の子どもとすることもできます。恵みです。

 こころ豊かな指針があいまいだったり、「自分が得」が指針になっていたりすれば、怖くて怖くて、とても与えることなどできませんし、怖くて怖くて、≪真の関係≫を隣の人、隣の子どもにすることもできません。的外れ(意識の焦点が的〔大事なとこ〕から外れてる)。

 今日は、p24。要約箇所です。

 

 

 

 

 

 与えるという要素以外に、≪真の関係≫のイキイキ、ピチピチした特徴がハッキリするのは、≪真の関係≫だと、いくつかの根源的な要素が必ずありますね。それは、いろんな形の≪真の関係≫につきものです。それは、弱い立場の人を労わること ケア、弱い立場の人の声にならない声に応える続けること レスポンシビリティ、弱い立場の人を個として認めること リスペクト、それから、弱い立場の人をよく見て忘れないこと ノリッジです。

 

 

 

 

 

 フロムも天才ですね。

 ラブと呼ばれる≪真の関係≫、それは、誠実で、真実で、忠実な、関わり合いなのですが、そう言ったら、抽象的に聞こえます。それを、きわめて具体的に、優しく、子どもにでも分かるように、簡単にまとめてくれています。

 ≪真の関係≫では、強いもの、金を持ってるもの、権力のあるものは、どっちでもいい。肝心なのは、今申し上げたモノもない、弱い立場の人。

 ですから、ここでは、

 ケアと言ったら、弱い立場の人を労わること、

 レスポンシビリティと言ったら、弱い立場の人の声にならない声にこたえ続けること

 リスペクトと言えば、弱い立場の人を、子どもを、個として認めること

 ノリッジと言えば、弱い立場の人を、子どもを、良く(善く)見て、忘れないこと

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 言葉と戦車 | トップ | もうひとつの ウソとゴマカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿