楽しい時間が最高のプレゼント柏のような事件があるのは、私に言わせれば、今の日本の危機への警鐘です。震災や原発のように、眼に見える形で破壊が行われているケースばかりではないのです、...
金森俊朗さん。もう12年も前になるんですね。NHKスペシャルで「こども 輝けいのち 第3集 涙と笑いのハッピークラス~4年1組 命の授業~ 」をたまたま見た時の感動を忘れることはできません。「日本でも、こんな教育実践があるんだぁ」と感じました。「本物の教育はこうじゃなくっちゃね」とも。
クラスの目標は、「ハッピー」。「ハッピーになるために学校に来ているのだ」。そして、「それを実現するためには、ひらいて他者に分かってもらえる努力をしながら、つながり合うことを大事にしよう」となります。それは大人になってから、「視野を広く持って、自分の頭でしっかり考えて、自分と他者を抑圧せず、自分と他者が幸せになれるように努力する大人であってほしい」という願いと表裏一体です。(金森俊朗(2003)『いのちの教科書 学校と家庭で育てたい生きる基礎力』角川書店,p113-114)。
具体的には、このブログでも何度か取り上げた「手紙ノート」。朝の会で、クラスの子どもか3人ずつ、自分の気持ち、嬉しいことや楽しいことだけではなくて、悲しいことや頭に来たことも、友達や金森さんに宛てた手紙として読む。その手紙を聴いていた子どもがそれに応える。私の言葉で申し上げれば、やり取りをクラスの子ども同士でやって、気持ちを分かち合い、それぞれの考えを相手の気持ちを聴きながら育てていく。民主主義教育の模範のようなクラスづくりに繋がります。
そして、遊び。子どもたちに最初に教えると言うのが、エスケン。陣地取遊びのような遊びです。押したり、取っ組み合ったり、身体と身体をぶつけながらやる遊びです。また、泥んこサッカー。雨の降る暖かい日に、体育着に着かえて水たまりにみんなでダイブ。「キャッキャッ」という子どもたちの声が聞こえてくるようです。これも身体と身体がぶつけ合う、全人格的な遊びです。
これらは、みんなそれぞれの子どもが、自分の素直な気持ちを出し合い、分かち合い、分かち合う中から自分を友達を見つめ直す。もうこれは、「ビアカウンセリングだなぁ」と私は考えます。それは、向谷地さんらがやってる「当事者研究」とも重なります。
そして、子どもたちは、” 陽気で楽しい時間 ” を、クラスのみんな、金森さんや両親や友達の両親と共に作り上げます。それが、石井桃子さんがいう、“大人になった自分を支える「子ども時代の「あなた」」” になります。
今日からあなたも、” 陽気で楽しい時間 ” の作り手になりませんか?
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