今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の24日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の13日目。発達トラウマ障害≒愛着障害の診断基準D.4.です。
診断基準D.4.友達、親、その他の親に反発して生じる、身体的な攻撃、と口での攻撃
診断基準D.4.は、大人から指導(意図的に強制的な指導や、言葉巧みな指導)に反発して生じる(衝動的な、あるいは、コントロールできない)攻撃です。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の調査によれば、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達の半分は、攻撃的な問題行動があるとされます。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)のデータが記録していることは、発達トラウマ障害の子ども達は、友達と比べて、3倍も攻撃的な問題行動がある、ということです。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の研究では、発達トラウマ障害の子ども達は、他のトラウマに晒されている子ども達に比べて、「子ども行動チェックリスト」の外在化の点数が有意に高かったし、対人関係に対して、優位に移り気でした。累犯少年の研究協力者の中では、シルヴァーンらは、発達トラウマ障害の思春期の子ども達は、他の累犯少年に比べて、反発して生じる攻撃が ケンカを売る攻撃よりも多い、報告しています。他の出版されたデータも、これらの知見と一致しています(グラハム・バーマン、レヴェンドスキー、1997; シールズ、チチェッティ、1998)。
ですから、発達トラウマ障害の子ども達には、日課やルールを強制することは禁忌なんですね。
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