エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#ヨーヨー・マと #大竹しのぶ #楽しいが共通項

2014-11-01 14:08:13 | エリクソンの発達臨床心理

 

 昨日の「プレミアム・トーク」(10.31/2014, 8:15~9:40)は、実に見応えがありましたよ。私は録画したものを見て、とても愉快な気持ちになりました。

 ヨーヨー・マさん。ジュリアード音楽院のチェロの教授が、ヨーヨー・マさんが9才の時には、「もうあなたに教えることはない」といったほどの、チェロの天才。しかも16才の時にはハーバード大学には入学していたという。ヨーヨー・マさんの話ぶり。おどけたユーモアの連続。9才の時には、「もうあなたに教えることはない」と言われたエピソードでは、ヨーヨー・マさんは、「教授が夏休みを取りたかったから」と言ってのける。笑みをたたえて、自分のことを日本語で「アホー」と言い続ける

 一級のインテリジェンスと教養。それは実に愉快で、偉そうなそぶりは微塵もないですよね。関根正雄先生と同じです。関根先生にはこんなにユーモラスなところはないし、それが無教会のお堅いところかもしれない。

 ヨーヨー・マさん、インタヴューの中で、楽しそうに次のように語っていましたね。

「僕たち(シルクロードアンサンブルのメンバー)がお互いに大事にしているのは『バカになること』(silly)なんです。僕たちが『バカになり』、陽気で楽しくなると、その時が一番創造的で、好奇心旺盛になれるんですね。だから僕たちは、心から楽しむんだけれども、それは悪ふざけじゃぁないんですよね

 実にお見事。創造性の本質を一言で言ってる感じ。しかも、実に楽しい

 大竹しのぶさんもその直前に「大竹さんを漢字一字で表現したら、何になりますか?」との質問に、しばらく間をおいて、次のように答えています。

 「『楽しい』っていう字だったら、良いなぁ、と思います」

 創造的に生きている、大竹しのぶさんとヨーヨー・マさん。「楽しい」が共通項です。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 信頼と力は水と油 | トップ | 苦難の神義論 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿