昨日の「プレミアム・トーク」(10.31/2014, 8:15~9:40)は、実に見応えがありましたよ。私は録画したものを見て、とても愉快な気持ちになりました。
ヨーヨー・マさん。ジュリアード音楽院のチェロの教授が、ヨーヨー・マさんが9才の時には、「もうあなたに教えることはない」といったほどの、チェロの天才。しかも16才の時にはハーバード大学には入学していたという。ヨーヨー・マさんの話ぶり。おどけたユーモアの連続。9才の時には、「もうあなたに教えることはない」と言われたエピソードでは、ヨーヨー・マさんは、「教授が夏休みを取りたかったから」と言ってのける。笑みをたたえて、自分のことを日本語で「アホー」と言い続ける。
一級のインテリジェンスと教養。それは実に愉快で、偉そうなそぶりは微塵もないですよね。関根正雄先生と同じです。関根先生にはこんなにユーモラスなところはないし、それが無教会のお堅いところかもしれない。
ヨーヨー・マさん、インタヴューの中で、楽しそうに次のように語っていましたね。
「僕たち(シルクロードアンサンブルのメンバー)がお互いに大事にしているのは『バカになること』(silly)なんです。僕たちが『バカになり』、陽気で楽しくなると、その時が一番創造的で、好奇心旺盛になれるんですね。だから僕たちは、心から楽しむんだけれども、それは悪ふざけじゃぁないんですよね」
実にお見事。創造性の本質を一言で言ってる感じ。しかも、実に楽しい。
大竹しのぶさんもその直前に「大竹さんを漢字一字で表現したら、何になりますか?」との質問に、しばらく間をおいて、次のように答えています。
「『楽しい』っていう字だったら、良いなぁ、と思います」
創造的に生きている、大竹しのぶさんとヨーヨー・マさん。「楽しい」が共通項です。
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