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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.306,第2パラグラフから。
今宵も, PBSP(Pesso Boyden System Psychomotor) psychomotor theraphy,ペッソ・ボイデン体感療法 https://pbsp.com/,のワークショップを,ヴァン・デ・コーク教授自身が行っている,フィリピン系アメリカ人で,明るい発達トラウマ障害の女性,マリアさんとのセッション。マリアさん,理想的なお母さんに加えて,理想的なお父さんも登場し,マリアさんの発達トラウマ体験に,一区切りがついたようです。最後はどうなるの?
ダニーさんが「私は,あなたの理想的な父親役を仰せつかって,こんなにあなたのことを大事にしてきて,あなたが苦しくなるようなことはしませんでしたね」と言って,一件落着。他方,エレンさんもこう付け加えました,「私もあなたの理想的な母親役を仰せつかって,あなたと私の味方になり,あなたを守りましたから,あなたが傷つくこともなかったでしょ」と。最後にすべての登場人物が,お役御免を宣言して,お役から降りて,正式に自分自身に戻っていきました。
こんだけ直接的に,過去と無意識が出てくるペッソ・ボイデン体感療法は,終わり方を間違えますと,サイコセラピーの非日常世界で開かれたハンドラの箱を,開けっ放しで,日常生活に戻って,大変なことになりかねません。
この点,きっちり,非日常と日常を切り分けているところに,プロの仕事ぶりが見えますね。
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