エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エリクソンの叡智:  #元気の源

2017-06-21 01:37:11 | エリクソンの発達臨床心理

 

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インターメッツォ :  根源的信頼感
    「蓮の花」のシンクロニシティ  ある小学校で、兄弟の心理面接をしています。守秘義務がありますから、プライバシーに渡ることを、つまびらかにする......
 

 

 「心の泉」の後は,「元気の源」です。

 今宵は,The Galilean saying and the sense of "I" 「ガリラヤのイエス・キリスト物語と≪私≫という感じ」から,p.323。

 

 

 

 

 

 この≪私≫こそ,ひとりびとりが,「言葉で経験を分かち合う世界の中で,確かに自分は意識の真ん中にいるなぁ」と,単純に言葉で確かめる大本ですし,その意識の中心でいられることが,ありがたくも,嬉しくて嬉しくて仕方がないくらいの圧倒的な喜びですから,イキイキ,ピチピチ生きることになりますし,さらには,元気に生きる源にもなりますよ。

 

 

 

 

 

 この≪私≫は,人称代名詞の私であると同時に,≪本当の自分≫でもありますね。日本語で話すときには,人称代名詞の「私」を使うことは,そんなに多くないかもしれませんが,でも,話をしているのは誰なの? と訊かれれば,「私です」といいますでしょ。

 「意識の中心」などと言われても,ピンと来ないかもしれませんね。でも,先日も,意識の中心でいられることが非常に少ない重たい発達トラウマ障害の女の子が,楽器が好きで,その楽器の音色が体に響いて自分が中心でいられることが実感できたとき,「体が熱くなります」,「とても嬉しい」と言ってましたよ。

 意識の中心でいられることは,ありがたくも,嬉しくて嬉しくて仕方がないくらいの圧倒的な喜びなんです。それに気付けた者は,どなたでも,いつでも,元気でイキイキ,ピチピチと生きられます

 そして,いつでも,元気でイキイキ,ピチピチと生きることは,聖書でいう「永遠の命」のことです。

 


 

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