エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子ども性的虐待適応症候群? と、言葉の力

2016-09-30 04:31:50 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「自分で決める」とガマンの間
   「自分の感じ」。初めて聞くようで、それでいて、日常的に使っている感じもする言葉でしょ。これは日頃あまり意識してない方が普通ですから、ご安心を。「自分の感じ」とは、......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.133の、最後のパラグラフから。 

 

 

 

 

 

 ローランド・サミットが、今や彼の古典的研究となった『子ども性的虐待適応症候群』の中で書いています、「手引き、脅し、悪口、独りぼっち、どうしようもなさ、自分が悪い感じは、子どもが性的虐待されたという恐ろしい現実から生じます子どもが性的虐待されたと言う秘密を洩らそうとしても、大人が黙っていたり、信用しないために、挫かれてしまいます。『そんなことは気にしないの』、『家でそんなことあるわけないでしょ』、『そんなに恐ろしいことを考えてるの?』、『私に2度とそんな話は持って来ないで』、『普通、子どもはそんなことは聞いてこないものですよ、そんな話はしないものですよ』」と。

 

 

 

 

 

 子どもが性的虐待された時にも、それに馴らされてしまう。恐ろしいことですね。しかも、それは、性的虐待する者以外にその話を子どもがしても、相手にしない大人がい続けることで固定化してしまう。助けてくれる大人が一人もいないから、性的虐待にもなれざるを得ない…。恐ろしいことですね

 でも、子どもは、言葉にできなくても、「何か変だ」、「何かがおかしい」、「何かが病んでいる」とは感じているものです。子どもは鋭いものです。ですから、どんなの辛いことでも、どんなに悲しいことでも、それを誰かが「ハッキリ言葉にすること」が、子どもの救いの初めになります

 

 

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