臨床では、自分が生活している時の倫理、建前の倫理ではなく、本音の倫理が物を言いますよね。自分の声を日頃から聴いて居れば、小さな子どもでも、すぐに気づきます。「このおじさんは、自分の本音の話(声)を聴いてくれるおじさんだ」ってね。不思議でしょ。
p238ブランクの後から。
私が結論として申し上げることに近づいてきましたから、もう一度、お話を変えて、少しの時間、政治経済について、それから、倫理、それも、ガンディーの「課題解決法」についてお話しましょうね。
アーメダバードで私は、サバマティ川に跨る、ガンディーのアシュラムを訪れる機会がありました。それから間もなくして、私が気付いたことは、アーメダバードで、神聖だけれども、非常に具体的な出来事がおきた、ということです。それは私が常日頃から申し上げていることを具体的に示すものでしたね。もちろん私は、ガンディーが、1918年の製粉工場の労働者たちのロックアウトやストライキで指導力を発揮したことや、公的な理由で、ガンディーが初めて断食したことに触れます。この出来事は、世界中の工業関係の歴史ではよく知られていることですし、すべての教養あるインドの方々にも、何となく知られています。しかしながら、私が信じておりますのは、アーメダバードの、今もご存命の、その現場をじかに見ていた方で、今も続いている施設でだけ、あの出来事の「精神」を、この地域の工業関係においても、インドにおける影響力においても、特に、バラバラになった人間の働きが新たに出会うことになったことにおいても、永遠の成功体験として推し量ることができる、ということです。
ガンディーのルール、「課題解決法」。それはロックアウトやストライキをやりながらの「解決法」。それは永遠の成功体験とエリクソンが言うものですね。詳しくは、明日。
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