エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

幼稚な神

2014-09-09 13:35:58 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 神に対する見方は、個体発生は系統発生を繰り返す。面白い。

 p75の第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 こういった考え方から、続くのは、神を大事に思う気持ちは、両親を大事に思う気持ちとは区別できない、ということです。人が近親相姦のような、母親とか部族とか民族に対する愛着から脱し得ていないなら、また、もしその人が、飴と鞭の父親や、その他の権威に頼りっぱなしなら、その人の宗教は、宗教の初期段階、すなわち、神が、すべてを包み込む母か、罰とご褒美の父であるかのように経験することになります。

 

 

 

 

 宗教の初期段階は、とても分かりやすい。すべてを包み込んでくれるような母親であり、飴と鞭の父親であるかのどちらかであるからです。

 

 

 

 

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