前回は,礼拝の果たす役割について、エリクソンは少なくとも2つを挙げていました。それによって、死をも意義深く位置づけるので、もう怖がらなくてもいいものになります。
さて、今回はToys and Reasons のRitualization in Everyday Lifeから、成人期の第4段落の翻訳です。ラストツーです。
私は、生育歴をたどる中で認めることができるいくつかの,日常生活の礼拝の要素を一覧してきましたが、日常生活の礼拝の要素の大まかな漸成発達の表を提供しましょう。その表は議論をしたり、研究をしたりするのに役立てばと思います。その表が示すのは、個々の人の発達段階を統合するのに役立つ,日常生活の礼拝のそれぞれの要素が、主な日常生活の礼拝に根源的な要素をどのように提供するのか、ということです。その主な日常生活の礼拝は、社会基盤となるいくつかのしきたりを結びつけることに役立ちます。すなわち、その主な日常生活の礼拝は、宇宙の秩序に対する信頼、自分の感性に従う感じや分別がある感じ、理想の役割と悪の役割のヒエラルキー、科学技術の基本、世の中全体の様々な見通しを結びつけることに役立つのです。
乳児期 | お互いに価値を認め合う | |||||
幼児前期 | | ↓ | 善悪を区別する | ||||
遊びの時期 | | ↓ | | ↓ | 筋立てを共に創る | |||
学童期 | | ↓ | | ↓ | | ↓ | 実際にやってみる役割 | ||
青年期 | ↓↓ | ↓↓ | ↓↓ | ↓↓ | 確信を強める | |
大人の礼拝における要素 | ヌミノース | 分別 | 筋立て | きちんとやる | ヴィジョンを持つ | 世代間で価値を認め合う |
以上が成人期の第4段落の翻訳です。「日常生活の礼拝の発達」の表は実際には最後に出てくるのですが、この段落で表を示すと言っているので、ここに掲げることにしました。
さて、ここでも、日常生活の礼拝が、私どもの様々なしきたり、ものの見方を統合し、一つのヴィジョンに結びつける、そのことが確認されましたね。
本日はここまでです。次回はこの文章の最後の段落です。最終回です。
次の文章を何にするか、ご希望があれば、コメントしていただければ、幸いです。ただし、Toys and Reasonsからにしたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
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