騙し合いのシステム vs 真実と弱い立場を大切にする心のベクトルルターの先駆けとしてのオッカム オッカム オッカムの剃刀で、私どももスッキリできます。 Young Man Luther 『青年ルター』p191の3行......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.2,最後から2行目から。
新しい科学分野が3つの研究によって明らかになったことは,トラウマがあると,実際に身体の調子が変化するし,その中には,脳の警報システムが変わったり,ストレスホルモンが増えたり,重要なことを重要でないことと区別するフィルターも変わったりしてしまいます。私どもは,トラウマによって,生きていると感じる身体的で具体的な感じとやり取りする脳が変わってしまうことが解かってきました。このような脳の変化を理解すれば,トラウマを負わされた人たちはが日々の暮らしを自発的にしていくこと自体が怖くなることも分かりますでしょ。このような脳の変化が解かれば,トラウマが,同じ問題にぶつかったり,経験から学べなかったりすることも合点がいきますね。トラウマを負わされた人たちおかしな行動は,ルールが守れないからではないし,意志が弱いからでもないし,性格が悪いからではないのです。トラウマを負わされた人たちのおかしな行動は,脳が変化した結果なんです。
あの名古屋大生も,津久井やまゆり園事件の人も, 小金井でアイドルを傷つけた人も,秋葉原殺傷事件の人も…,「犯罪は重大,動機は自己中心的・・・」ということになりましたし,なりそうでしょ。だけれども,彼らが発達トラウマ障害(DTD)であることも,訳の分からない行動は,脳の変化によるものだということも,見過ごされているのです。
ですから,彼らを断罪したところで,何の解決にもなりません。何にも生み出されません。
彼らは,発達トラウマ障害(DTD)の子どもとしての支援も,保育も,教育も,されず,逆に,訳の分からない行動を押さえこまれるだけ,「正しいこと」を強制されるだけ,の,発達トラウマ障害(DTD)の子どもに決してやって来ならない「禁忌(contraindicated)」ばっかりされてきた結果,発達トラウマ障害(DTD)の症状が悪化した結果が,反社会的行動になったんです。
それを見過ごしにして,彼らを断罪して見捨てても,同じことの繰り返しです。被害者やその家族も,同じことの繰り返しこそ,望まないことじゃないですか?
必要なのは,発達トラウマ障害(DTD)の子どもも大人もパンデミック(大流行)であるという事実を認めて,彼らも人間らしい暮らしができるように手助けすることです。
このブログを読んで下すっている,出版業界の読者がおられましたら,発達トラウマ障害(DTD)に関する概説書を書く用意がありますから,ご連絡いただければ幸いです。日本には,発達トラウマ障害(DTD)の概説書がまだ一冊もないのですからね。
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