エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉 : 心底貧しくされた者 οἱ πτωχοὶ τᾣ πνεύματι

2017-05-14 07:50:46 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
インターメッツォ : 「良い人生だった」と振り返るためには?
   正しい翻訳が、正しい信頼、正しい学問になる 5訂版  いま、Young Man Luther 『青年ルター』の翻訳を進めてますでしょ。とっても示唆......
 

 今朝の聖書の言葉はοἱ πτωχοὶ τᾣ πνεύματι,ホイ プトーコイ トー プネウマティ,心底貧しくされた者,です。

 これは,息も絶え絶えになるほど貧しくされている者ということですから,教会に行っている人ではないことは,本田哲郎神父様が繰り返し教えてくださるところですね。辞書には乞食とありますからね。

 乞食に出逢った時のことを想像してみてください。なるべく遠巻きにしたくなりませんか? なるべく関わりたくない。そういう乞食を神様はお選びになっている不思議

 私はサイコセラピストですから,発達トラウマ障害(DTD)の子どもや大人に会うことがとても多い。そういう子どもたち,大人たちは,呼吸が浅く,速くなっている場合が多い。私どもも,腹が立つこと,心配なことがあれば,意識はしませんが呼吸が速くなり,浅くなっていますよ。発達トラウマ障害(DTD)の子どもも,大人も,心配なこと,オッカナイことだらけですから,いつも,呼吸が浅くなり,速くなっていますもんね。ですから,マインドフルネスと言う呼吸法をやって,深くてゆったりした呼吸ができるようにして,自分を取り戻してもらう訳です。

 ですから,οἱ πτωχοὶ τᾣ πνεύματιと言うのは,実に現実を言い当てた表現だと感じます。辛い立場,心底貧しくされた人は,呼吸に課題があるのですからね。

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