発達トラウマ障害の子どもをダメにするやり方は、罰とエサでコントロールするやり口だ正しい翻訳が、正しい信頼、正しい学問になる 5訂版 いま、Young Man Luther 『青年ルター』の翻訳を進めてますでしょ。とっても示唆......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.180, 第2パラグラフから。
しかし,私にとってこの物語の本物の主人公は,ピエール・ジャネの方です。ジャネは,サルペトリエール病院で,ヒステリー研究をする研究所でシャルコーの助手をしてたんです。1889年,それは,エッフェル塔ができた年でもありますが,トラウマ・ストレスを科学的に論じる,一冊の本にもなるほどの最初の論文を出版しています。その論文は『心理的自動症』です。ジャネは,私どもが現在PTSDと呼んでいるものの根っこに,「激しい感情」の経験がある,すなわち,強烈な感情を経験したことがある,という提案します。この論文が説明しているのは,トラウマを負わされたら,トラウマにまつわる特定の行動,特定の感情,特定の感覚を,無意識裡に自動的に繰り返してしまう,ということでした。
ヴァン・デ・コーク教授のこの主張は,非常に全うなものですね。ジャネのこの本を私は読んでいませんが,「自動症」というものの見方は,現在進行形で妥当性がある見方です。サイコセラピストとして毎日出逢う子どもたちに対する基本的な見方の1つが,この自動症です。自動症と言う言葉は,初めての人が多いでしょう。ジャネが言っているとおり,自動症とは「トラウマを負わされたら,トラウマにまつわる特定の行動,特定の感情,特定の感覚を,無意識裡に自動的に繰り返してしまう」です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます