エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

身体の働きが人との関わり方まで決めちゃう不思議

2015-04-26 08:38:11 | エリクソンの発達臨床心理

 

 人間の器官の単純な働きには深い意味があります。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p34のブランクの後、8行目途中から。

 

 

 

 

 

口は第1に、「取り入れる」。たとえ口が口に含んだものを出したり、口に入れたもので口を塞いで、入ってくるものを入れずにいることができてもです。お尻と尿道は「ガマンする」と「出す」です。他方、男根は入り込む運命ですし、膣は包み込む運命です。しかし、この器官のいろんな働きは、1匹の哺乳類やその身体が、もう一匹の哺乳類やとその体とのやり取りも、モノとのやり取りに加えて決める根源的な形でもあります。

 

 

 

 面白いですね。口や肛門や尿道などの働き方が、人が物とやり取りする形を決めるだけではなくて、対人関係や、人の身体と他者の身体のやり取りの形も決める、というんですからね。でも、日ごろそんなことはあまり考えないでしょうけれども、この見方は、実に見事に物事を明確に見ていることが分かります。

 

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