ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.211の2行途中から。
私は患者に言うかもしれませんよ、「その感覚に注目してください。深く息を吸った時に、その感覚がどう変わるかが分かりますから。鎖骨の下あたりの胸を軽くたたいたり、泣いても良いと思ったりした時も、その感覚が変わるのがわかりますから」と。マインドフルネスを実際にやってみれば、交感神経が落ち着きます。それは、伸るか反るかの状況にならないためなんですね。体の反応を良く見て、そこに留まることは、安心して過去を思いめぐらすのに、なくてはならないことです。今ここで自分が感じていることに踏みとどまることができなければ、過去に心を開くことが、いっそう惨めな思いにもなり、心の傷に塩塗ることにもなります。
自分の身体に意識を向けること、息や歩みに意識を向けることがいかに大事か分かりますね。自分の身体に意識を向けるために、ゆっくりやることが大事なんですね。ゆっくり息をしたり、ゆっくり歩いたりするためには、意識しないとダメでしょ。
そして、自分が感じていることに踏みとどまると、落ち着きを取り戻すことができますから、品性と希望が湧いてきます。パウロが「ローマ人への手紙」第5章3節~5節に記してある≪話し言葉≫は、必ず≪出来事≫になりますからね。
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