エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

繋がって生きていくためには、

2015-11-02 07:21:12 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
ヨーヨー・マと大竹しのぶ
  昨日の「プレミアム・トーク」(10.31/2014, 8:15~9:40)は、実に見応えがありましたよ。私は録画したものを見て、とても愉快な気持ちになりました...
 

 

 

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p88の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ≪私たち≫に関して、フロイトは「ひとりびとりがキリストと繋がる絆こそが、ひとりびとりがお互いに繋がる絆であることは、疑う余地がありません」(1921)と言うほどでした。ところが、ご承知のように、フロイトがそう主張したのは、教会だとか、軍隊だとか、の「人工的な」集団とフロイトが呼んだものを議論したときでした。しかしながら、現実は、人間皆兄弟姉妹となるように、自分を確かにさせるあらゆるものは、両親から創始者や神に至るまで、カリスマがある人々に、一体感を感じるかどうかです。

 

 

 

 

 

 人と人とを結びつけて≪私たち≫が出来るのは、ひとりびとりが、カリスマのある人との繋がりを感じていないといけません、とエリクソンも、フロイトも言います。日本人がバラバラなのは、ひとりびとりを≪超越≫するものでは、お金以外に、そうした繋がりを感じるものがほぼ0だからでしょう。ですから、金の切れ目が縁の切れ目、会社を辞めれば、社長でもただの人、という訳でしょうね。

 日本を社会連帯のある社会にするためには、ひとりびとりを超えて、しかも、損得勘定も超える価値を、私どもは確立しなくてはなりませんネ。

 

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