エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

感覚麻痺にならざるを得ない発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、重たい自閉症の子どもに似ている

2016-04-19 06:45:03 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「田舎」の開発 改訂版
  被災地に、新たな事業がなかなか興らないのに、立川駅西側にあった「第一デパート」の跡地が、清水建設によって、再開発されている(上掲の写真)のを見て、「立川駅前、...
 

 

 一端サバイバル脳になってしまったら、かなり良くなることはあっても、完全に元通りにはならないようです。それだけ、0、1歳が大事です。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.249の第4パラグラフから。自分の身体が、他人の身体みたいになる節の続きです。

 

 

 

 

 

 いろんな体感の元になる人から絶えず脅かされていれば、たとえ意識的な遮断しても、感覚麻痺になりますよ。すなわち、自分に起きていることを感じないばかりは、自分に起きていることとやり取りすることもできません。自分の身体に自分で触れることによって初めて、すなわち、自分自身に本能的に触れることによって初めて、自分とは何か、自分の順位と価値とを、取り戻すことが出来ることになります。感覚麻痺、解離、感覚遮断は全て、脳の構造と関係があります。その脳の構造とは、自分が感じていることに注目し、知ることですし、自分の身を守る行動をすることです。

 

 

 

 

 この状態は、自閉症が重たいケースと極めて似ています。自閉症のドナ・ウィリアムズさんの自伝の記述を思い出します。感覚麻痺、感覚遮断。たほう、感覚過敏もありますから、周りの刺激に非常に敏感だったり、非常に鈍感だったりすることが同居しています。たとえば、痛みには鈍感で、光には過敏に反応する、と言うようなこともあります。

 人と関わりながら生きるのが、とても大変です。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 発達トラウマ障害≒愛着障害の... | トップ | ニッポンはまだ、「戦国時代」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿