今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の19日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の9日目。発達トラウマ障害≒愛着障害の診断基準C.3.です。
診断基準C.3.自分を落ち着かせる間違った様々な試み
診断基準C.3.が記録されるのは、繰り返されるマスターベーション、繰り返されるロッキング、繰り返される自傷、その他の繰り返される自己刺激行動という形です。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)のデータによれば、発達トラウマ障害の、思春期以前の子ども達は、他の、PTSDの症状が重たいコントロール群と比べてさえ、物質乱用が多いのです。他の研究でも、物質乱用が、自分を落ち着かせる不適切な方法として記録しています(ドラード、バーソス、ファン、コーコス、バングナー、2008)。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)のデータによれば、自分を落ち着かせる間違った方法がいろいろ広がっていることを示しています。発達トラウマ障害の子ども達は、子ども性行動尺度(フライドリッヒ、1997)で、他のトラウマに晒されている子ども達と比べて、有意に高得点を示します。ただし、発達トラウマ障害の子ども達と、発達トラウマ障害ではない子ども達では、性的虐待を受ける頻度は、違いがありません。フォード等が示しているのは、虐待にあった子ども達は、他のトラウマに晒された子ども達に比べて、物質乱用で困難に直面することが多かったのです。少年法の例では、フォード等が示しているのは、発達トラウマ障害の子ども達は、物質乱用の課題と自殺の危機が、PTSD、うつ、不安障害のコントロール群に比べても、多かったのです。
発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもたちは、精神疾患の総合デパートです。物質乱用と自殺という、人生を左右する危険にも、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、陥りやすい。いかに深刻な障害であるかが分かるだろうと思います。
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