エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

脳には遊びが必要なのだ!

2016-04-22 06:49:07 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
「欠けたることもなし」と思っても、満たされないこと
  日本人が、忙しいのは、サービス残業のせいもありけれども、心理の立場で申し上げるならば、自分の心にある穴、空洞を見るのが嫌だからじゃぁないのかなぁ、と感じます。...
 

 

 学校で一番大事な時間は、給食と休み時間です。お勉強じゃぁありません。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.238の 最期のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 こういったことのすべては、幼い子ども達の生態を尊重していました。特に、女の子に比べて成長が遅い男の子の生態を尊重していました。学校も、集中力の持続時間が短いことを子どもの特色だ、ということが分かっていたわけですね。しかも、子ども達にとっては、走ったり、遊んだりして、お互いにやり取りする仕方を学んだりする必要があることも、学校は分かっていたんですね。共著者のマイアさんの9歳になる甥御さんは、以前母親に対して、「誰が友達か分からない」と言ったといいます。その甥御さんの学校は、構造化しずぎで、お友達を作る時間もなかったのです。休み時間が全くなかったわけです。正気の沙汰とも思えません子ども達の環境をご近所の子ども達と同じくらいに「豊かにする」ことを確かにしようとするあまりに際には、情緒的に、病んで不毛な人間にしてたことになりますね。1人の子どもの脳は、もっともっと、言葉と練習と計画された活動が必要です。すなわち、1人の子どもの脳は、大事にされたり親しくしあったり遊んだり、ぼうっとしたりする時間が必要なんですね。これさえ分かれば、親たちも、世間の風当たりに抵抗して、学校を、もっと賢い方向に作り直すことが出来たかもしれないのにね。

 

 

 

 

 

 脳の発達には、いかに、遊びや、大事にされる体験が必要か、が分かります

 

 

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