エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

助けも求められないな程の絶望 発達トラウマ障害(DTD)の人の気持ち

2016-10-10 22:12:44 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
信頼の課題が未解決だったからこそ、信頼が厚くなったんですね。
   ルターにとって、悪魔は安全に投影できる相手でした。 Young Man Luther 『青年ルター』p.232の第2パラグラフの、下から6行目途中から。 ......
 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.136、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 次の面接で、その女性は、大学では、実験担当の専任講師からもレイプされてたことを話してくれました。私はその女性に、「助けを求めたり、その人に嫌だって言わなったんですか?」と。すると彼女は「病院に行こうって気になれませんでしたね。私は助けを必死で求めました。でも、立っていると、きっと打たれるだけだって、心底思っちゃうんです。本当にそうなったでしょう。もちろん、何があったのか、両親にも内緒でした。誰にも言いませんでした」と応えました。

 

 

 

 

 絶望って、こういうことを言うんでしょうね。援けを求めるためには、「誰かが助けてくれる」と信頼しなくてはいけませんけれども、それもできない。「どうせ誰も私のことなんか、助けてくれない」、これが絶望でしょう。

 

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