エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

いろんな伝説

2015-03-17 11:11:48 | アイデンティティの根源

 

 キリスト教で言う「罪」は「犯罪」ではなくて、「的外れ」のことです。

 Young Man Luther 『青年ルター』のp188の第3パラグラフ下から。まだまだ、ホイジンガの引用の続き。

 

 

 

 

 

 神の恵みをいただくことは、食べ物を摂るイメージ、あるいは、風呂に入るイメージのもとに描かれます。ある修道女は、キリストの血に浸る感じがして、卒倒します。赤く、温かい血が、5つの傷から流れて、聖ハインリッヒ・ゾイゼの口から心臓に至りました。シエナのカテリーナは、キリストの脇腹の傷から血を飲みました。他には、聖母マリアから母乳を貰った者もいます。たとえば、聖ベルナルドゥス、聖ハインリッヒ・ゾイゼ、アラン・ド・ラ・ロッシェです。

 

 

 

 

 

 カトリックの方には馴染みのある名前かもしれませんが、プロテスタントの私どもには、ちょっと聞きなれない名前が続きます。いずれも13-14世紀の人でしょうか。神の恵みが、イエスの血を飲んだことや、イエスの血の風呂に入ることや、聖母マリアの母乳を飲んだことに繋がったようですね。聖餐式や洗礼式の象徴性が失われて、極端に具体化してしまった結果かもしれません。

 

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